文系院生の就活について―とりあえず早期内定篇
ご無沙汰しておりました。
前回日記を書いてから早数か月、なんともう修士1年目を終えようとしております。
学生生活、あまりにも短すぎる。
12月から2月前半にかけては怒涛のようなタスク量を毎日毎日命を削って消化し続けていたのですが、ようやくひと段落ついたのでこの日記を書いている次第です。
今回は、その怒涛のようなタスクのうちのひとつ、就活について書こうと思います。
先日、初めて内定をいただきました。
修士1年生の2月に内定が出ているというのは世間のスタンダードからするとそこそこ早い部類かと思いますが、私が見ているコンサル・IT業界は例年選考が早いということ、また、来年度以降研究が忙しくなることを踏まえると、なんとしてでも今年度中に1つは確保しておきたいなと思っていたんです。
それに、いま新型コロナウイルスで就活戦線(に限らず世の中すべて)が大混乱してるじゃないですか…
ほんとに早くに内定出てよかったです…
就活自体はもう少し続けるの予定なのですが、かなり嬉しい会社からの内定だったので、その日以降いろいろと詰めてあったその他たいして興味の持てない企業の説明会予定を一気に削除できました。
ありがてぇ...ちゃんと春休みが春休みだぁ…
とりあえず、現段階で思ったことをここに書いていきます。
「早期内定」なんてしょーもない就活ワード使っちゃいますが大目に見てください。
業界によって内定が出る時期には差がありますが、まぁ誰しもできることなら自分が行きたい業界・会社でできるかぎり早く内定が欲しいですよね、じゃあどうしたらいいんだろう、という話です。
続きを読む文系院生の就活について―サマーインターン編
学問を愛する文系学生たちが文系院進をためらう(おそらく)最大の理由、それはおそらく就活でしょう。
理系であれば院進は当然のものとして認識されていますが、文系はそれとはまったく様相が違います。
たいして「お金になる」専門性を身に付けてないくせに給料ばっかり修士卒水準払わなきゃいけないし、歳は食ってるし、そもそも何やってるか全然わかんないし…どうせ金持ちの道楽でしょ?もしくはモラトリアムを延長しただけでしょ?
社会の文系院生に対するイメージはやや極端に言えばこんなかんじです。
これを踏まえると就活も少なからずしんどいことになることは容易に想像できます。
しかしはたして実際はどの程度、どういうところで苦労するのか…?
実際に就活をしている一人の文系院生として、この夏までに感じたことを記録しておきます。
続きを読む
メタファーでよくわからなくなったはなし
- 作者: George Lakoff,Mark Johnson
- 出版社/メーカー: University of Chicago Press
- 発売日: 2003/04/15
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 4人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
おひさしぶりです。
このところすっかりこの日記から遠のいておりました。
多忙ゆえです。卒論ゆえです。
しかし1週間ほど前になんとか第1稿を教授に提出しまして、ようやくこの日記をぐだぐだと書く精神的余裕が出ました。
まだ完成ではなく、これから第2稿、3稿と修正を重ねて1月下旬に提出するのですが、とりあえず現段階で18,000/20,000文字ですので勝てる計算ではあります。
一見順調そうですが、実際は非常にここまで大変でした。(そりゃ大学生はみんなそう言うかもしれないけど…)
今日は卒論で一番混乱して最終的に放棄してしまったメタファーの話をしますね。
続きを読む太宰治『斜陽』と蛇というモチーフ
今日は王道中の王道、太宰治の『斜陽』の話をしたいと思います。
数年前に頭の1/3だけ読んで、何があったかは忘れましたが読み切らないまま中断してしまっていたんですよね。
敗戦直後の没落貴族の家庭にあって、恋と革命に生きようとする娘かず子、「最後の貴婦人」の気品をたもつ母、破滅にむかって突き進む弟直治。滅びゆくものの哀しくも美しい姿を描いた『斜陽』は、昭和22年発表されるや爆発的人気を呼び、「斜陽族」という言葉さえ生み出した。同時期の短篇『おさん』を併収。
(表紙より)
専門が外国文学なので最近はもっぱら翻訳文学を読むことがほとんどで、この『斜陽』でひさしぶりに日本文学に触れましたが….
いやはや、太宰の書く文の美しさにぎゅーーっと引き込まれてしまいました。
翻訳を悪く言うつもりは一切ないのですが、やはり文豪の作品を母語で読めるというのはすばらしいですね。
今日は「蛇」というモチーフに着目して簡単にブックレポートを書き残しておこうと思います。(いま鋭意執筆中の卒論もモチーフに関するものなので…)
続きを読む