文学生のふんわり金魚日記

文学院進という片道切符を選んでしまったへなちょこ女子大生がふんわり頑張る日記です。文学の中を泳ぎ回れるようになりたい。

文系院生の就活について―サマーインターン編

 

学問を愛する文系学生たちが文系院進をためらう(おそらく)最大の理由、それはおそらく就活でしょう。

理系であれば院進は当然のものとして認識されていますが、文系はそれとはまったく様相が違います。

たいして「お金になる」専門性を身に付けてないくせに給料ばっかり修士卒水準払わなきゃいけないし、歳は食ってるし、そもそも何やってるか全然わかんないし…どうせ金持ちの道楽でしょ?もしくはモラトリアムを延長しただけでしょ?

社会の文系院生に対するイメージはやや極端に言えばこんなかんじです。

これを踏まえると就活も少なからずしんどいことになることは容易に想像できます。

しかしはたして実際はどの程度、どういうところで苦労するのか…?

実際に就活をしている一人の文系院生として、この夏までに感じたことを記録しておきます。

 

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大学院の冬受験について考えるー冬院試のメリット

ご無沙汰しておりました、タチバナです。

12月から1月にかけては卒論で立て込み、そのあとは院試で立て込み、2月はおおむね旅行で立て込み、3月は部活とバイトで立て込み続けて気付けば4月になってしまいました。

そして今は、大学院のもろもろで立て込んでおります。

 

今日は、院試の話をしたいと思います。

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メタファーでよくわからなくなったはなし

 

Metaphors We Live By

Metaphors We Live By

 

おひさしぶりです。

このところすっかりこの日記から遠のいておりました。

多忙ゆえです。卒論ゆえです。

しかし1週間ほど前になんとか第1稿を教授に提出しまして、ようやくこの日記をぐだぐだと書く精神的余裕が出ました。

まだ完成ではなく、これから第2稿、3稿と修正を重ねて1月下旬に提出するのですが、とりあえず現段階で18,000/20,000文字ですので勝てる計算ではあります。

 

一見順調そうですが、実際は非常にここまで大変でした。(そりゃ大学生はみんなそう言うかもしれないけど…)

今日は卒論で一番混乱して最終的に放棄してしまったメタファーの話をしますね。

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太宰治『斜陽』と蛇というモチーフ

今日は王道中の王道、太宰治『斜陽』の話をしたいと思います。

数年前に頭の1/3だけ読んで、何があったかは忘れましたが読み切らないまま中断してしまっていたんですよね。

斜陽 他1篇 (岩波文庫)

斜陽 他1篇 (岩波文庫)

 

敗戦直後の没落貴族の家庭にあって、恋と革命に生きようとする娘かず子、「最後の貴婦人」の気品をたもつ母、破滅にむかって突き進む弟直治。滅びゆくものの哀しくも美しい姿を描いた『斜陽』は、昭和22年発表されるや爆発的人気を呼び、「斜陽族」という言葉さえ生み出した。同時期の短篇『おさん』を併収。

(表紙より)

 

専門が外国文学なので最近はもっぱら翻訳文学を読むことがほとんどで、この『斜陽』でひさしぶりに日本文学に触れましたが….

いやはや、太宰の書く文の美しさにぎゅーーっと引き込まれてしまいました。

翻訳を悪く言うつもりは一切ないのですが、やはり文豪の作品を母語で読めるというのはすばらしいですね。

 

今日は「蛇」というモチーフに着目して簡単にブックレポートを書き残しておこうと思います。(いま鋭意執筆中の卒論もモチーフに関するものなので…)

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就活が嫌過ぎて香港へ逃亡したはなし

こんにちは、タチバナです。 

今日は最近(?)行った香港旅行の話を書きたいと思います。

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6月下旬、2泊3日で香港・澳門へ旅行してまいりました。

とはいえそのころ私は就職活動の真っただ中。

つまりそう、現実逃避です。

 

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卒論の中間発表におびえています。

表題の通りです。

今月末に卒業論文の中間発表があるので、最近はそれにむけてうごうごしているような状態です。

毎日午前中をだらだら無為に過ごし、昼過ぎから夜の8時まで学生無料のカフェでひたすら文献を読んだり詩の翻訳をしたりその他雑事をこなしたりときどきテーブルにつっぷしてお昼寝したり。

ひたすらそんな毎日が続いています。

そのカフェに通いすぎて、昨日はついに

「あっ今日はメガネじゃなくてコンタクトなんですね!」

とスタッフさんに話しかけられてしまいました。

乞食で申し訳ありません。

 

「本を読んだら記録をつけよう!」

と思って始めたこの日記ですが、なかなかなかなか、一つ記事を生み出すための時間的余裕―というよりむしろ精神的余裕をつくりだすのは容易ではありませんね。

コンスタントに書評本の感想を記事にあげられている方々は非常に尊敬します。

こころがつよい。

 

とりあえず、今月中には読み終えておきたい本を以下に挙げます。

私自身にはっぱをかけるためです。

これらについてまた記事として痕跡を残せるようにがんばりますね。

今までずっと物語ばかり読んできた人間なので、大変おはずかしながら、学術系の文書を読むことに関しては牛歩です。

 

詩と認知

詩と認知

 
文学とは何か――現代批評理論への招待(上) (岩波文庫)

文学とは何か――現代批評理論への招待(上) (岩波文庫)

 
待ちのぞむ魂: スーデルグランの詩と生涯

待ちのぞむ魂: スーデルグランの詩と生涯

 

 

タチバナ

 

辺境の19世紀末と恋―クヌート・ハムスン『ヴィクトリア』を読みました

こんにちは、タチバナです。

本日は先日の猛烈な台風21号による停電の中、懐中電灯の光のもとで読み終えた本、クヌート・ハムスン『ヴィクトリア』についてお話ししたいと思います。

ヴィクトリア (岩波文庫)

ヴィクトリア (岩波文庫)

 

「愛に似たものは世界にふたつと存在しない」──城の令嬢と粉屋の息子、幼なじみのふたりをしだいに隔てる階層の壁。世紀末ノルウェーの森で、秘められた思いと幻想が静かに燃える。大自然の中から突如として現れ、北欧に新ロマン主義を巻き起こした大地の作家クヌート・ハムスン(1859―1952)の、もっとも美しい恋愛小説。

タイトルも作者名も全く知らなかったのですが、訳者が数少ない北欧文学の翻訳者として知られる冨原眞弓先生(本来のご専門はフランス哲学だそうです)でしたので、これは読まなければ!と思い手に取りました。

私、なんとなく北欧の作品が好きなのです。

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