大都会で古本を求め歩いたはなし
少し間があいてしまいました。
こんにちは、ただいま夏休み真っ盛り、実家に戻っておりますタチバナです。
ここ1年ほどで体重がかなり減ってしまったためか、両親や親戚から「もっとご飯食べなさい」「2㎏増えるまで実家にいなさい」などお叱りの言葉をいただきまして、毎日あれもこれもとおいしいご飯をたくさん食べさせてもらっています。
ありがたいおはなしです。
渋谷大古本市
さて、今日は東京で古本市に行ったお話をしたいと思います。
つい先日まで、私は所用のため大都会東京におりました。
私としてはあまり愉快でない用事のために東京滞在を余儀なくされていたのですが、おかげさまで東京に住んでいる恋人や友人に会うことができ、さらに古本市に行くこともできたので、まあ悪くはない数日間でした。
私が行った古本市というのは「第27回 東急百貨店東横店 渋谷大古本市」というもの。
渋谷駅すぐの東急百貨店の一角にて、8月の7日から14日まで開催されていました。
私が購入したのは岩波文庫が6冊。
計850円程度だったと思います。
※なおお恥ずかしながら、私は決して古本上級者ではなく、本の初版云々にはさしてこだわりがありません。単純に「新品で本を買えない貧乏学生だから」古本を買い求めております...
その中でも特に気になっているのが、アンリ・バルビュスの『クラルテ』。
実はタイトルも著者名も聞いたことすらなかったのですが、なんとなく私の卒業論文に遠くで絡まるような気がしてぱっと買ってしまいました。
前情報や先入観一切なしの状態で本を一冊ぽんと買えるのは古本だからこそですね。
普段はお財布の事情で綿密な選別が必要になってしまいがちなので...
同じくニーチェの『悲劇の誕生』も、「卒論のために多少勉強しなきゃな~」と思って購入しましたが、一緒にいた彼氏に
「いやあんたニーチェ単体で勉強してもしゃーないで、その時代や周辺図を理解せな」
とご指摘をいただきました。まあそうですよねぇ。
道のりは長そうです。
ちなみに同行していた彼氏は『哲学・論理用語辞典』『東西哲学思想辞典』という大変いかつい古書を購入していました。
哲学科卒らしいチョイスで良いですね。
家に帰るなり楽しそうに辞典を頭から読み始めていました。
ブックオフのセール
ブックオフのセールにも行って参りました。
「や、ブックオフなんか全国どこでもあるやろ(笑)」
と思われるかもしれませんが、なかなかそうでもないんですよね。
少なくとも私が下宿している地域からはなかなかアクセスが難しいんです。
ですので今回東京訪問に際して必ずブックオフに行こうと決めておりました。
しかもたまたま全品20%オフのセールが重なったのでハッピーです。
購入したのは全部で5冊。
例によって岩波文庫3冊と、評判は聞いていたものの未読だった歴史書(?)の上下巻です。
この中で特に楽しみにしているのはアンドレ・ジッドの『背徳者』。
ジッドは中学生の頃『狭き門』を読んだのが大変印象にのこっていまして、そのつながりで今回この作品手を伸ばしました。
わくわくです。
このときは5冊で1300円程度だったと思います。
ちなみに彼氏は8000円分ほど哲学や歴史のむつかしそうな本を買い込んでいました。
…というわけで、文庫とはいえ東京で11冊も古本を買い込んでしまいました。
これだけの本を抱えて帰省するのは、重量的に失敗だったなと思いました。重かったです…
これから実家でのんびり読みすすめまして、またこちらの日記にレビューを上げようかと思っております。