内定を放り投げ、文系院進を決めるにあたって
つい昨日、内定を辞退しました。
私タチバナは、現在ぴちぴちの大学4年生。
ですのでここ数か月間はずっと、人並みに汗と涙を流しながら就活前線に立っておりました。
泣き虫なので涙の量は人並み以上だったかもしれません。
最終面接を5,6社連続で落とされたり、
6月半ばで持ち駒を全て失ったり、
全てが嫌になって香港に逃亡したり、
熱中症により面接で日本語がまともに話せなくなったり、
グランフロントの前で号泣したり…
想像の数倍苦戦を強いられながらようやっと、7月頭に初めての内定をいただきました。
どの質問にもまっすぐに、正直に答えた末にいただいた内定ですので、それまで否定され続けた自分を拾い上げてもらえたようで本当にうれしかったのを覚えています。
しかしその貴重な貴重な内定を、昨日辞退してしまいました。
辞退するにあたっては大変悩みましたし、なんなら就活中以上に泣いたかもしれません。
せっかくもらった内定ですし、文系院進なんかしたら今以上に就活が難しいことになりそうですし。
でもやっぱり、就活をしながら芽生えた
「もう少し学問をやりたいな」「いま専門にしている文学をもっと掘り下げたいな」
という気持ちを捨て切ることができませんでした。
気付きたくなかったのに気付いてしまったこと
世の学生の大半はみんな、就活を通していろいろな会社や人に会って、
「自分はあの業界が向いてるな」
「こういう仕事をしてみたいな」
「あの人みたいになりたいな」
「この会社だいすき!」
とか、そういうものが多少なりとも醸成された末に就職されていくんだと思います。
私もそれを目指していました。
しかし何を間違ったのか、私はその過程で、
「私はじっくり考えるのが好きだな」
「文学がやりたいな」
「教授みたいになりたいな」
「大学だいすき!」
になってしまった。何この欠陥??
「就職しなきゃ内定取らなきゃ」という焦りとは裏腹に、
私はどんどん”就職に適さない”自分の本心みたいなものを目の当たりにするようになりました。
最終的に、私はいただいた内々定をお返しし、文学で院を目指すことに決めました。
決め手となったのは、
「私がもしスーパーリッチな家庭の生まれだったら、たとえ手元に国家公務員の内定が有ろうと外銀の内定が有ろうと総合商社の内定が有ろうと某京海上日動の内定が有ろうと、絶対に院に進むだろうな」
とふと思ったことでした。
私の実家は決してスーパーリッチとは言えませんが、それでも文系(しかも文学)院進学というハイリスクの極みのような選択を力強く応援してくれる両親がいます。
もう迷う理由はないんじゃないかな、と思いました。
むしろ両親が「やりたいことやれよ」と応援してくれてるのに、私が勝手に「や、両親に悪いから…」ってやりたいことを諦めたらもう誰も得しない説ありますもんね。
今後のこととこの日記のこと
就活にかまけている間に、夏の院試の申込期間はとうに過ぎ去っていました。
ですので私が受けるのは冬の院試です。
落ちたら一発人生が詰みかねない冬の院試です。フゥ~~~~!
これからいっぱい勉強しなきゃなと思います。
本読んで、語学やって、それからできるだけクオリティ高い卒論書いて…
…とはいえ実はまだ私、まずどこの大学院を受けるのかすら定かではないようなフワッフワの状態です。
まずはそこからですね。進路、スーパー曖昧模糊。
この日記は、そんな頭の緩い大学生たる私タチバナが院試にむかってがんばり、それがうまくいけばその後は文系院生として研究とお勉強ををしていく様子を綴るものです。
お暇でしたらお付き合いくださいませ。